アルゼンチンタンゴとクラシックバレエ パート1(タンゴとの出会い編)
私がアルゼンチンタンゴと言う存在を知ったのは、
1998年秋、ブエノスアイレスで本場のタンゴショーを観た時でした。
当時、とある日本のバレエ団に在籍していた私は、
団の遠征でブエノスアイレスのテアトロコロンでの公演に出演していました。
公演がoffの日に仲間の団員数人で、
生まれて初めてアルゼンチンタンゴを観に行ったのを覚えています。
観に行った仲間は皆プロのバレエダンサーなので、
少々のレベルでは動じないはずだったのに…
アルゼンチンタンゴは、私達に大きな衝撃を与えました。
先ずは、向かい合って、深い包容をしながら、
頬と頬をすり合わさんばかりに寄り添って踊っている姿。
(バレエでは、作品によってはその様な瞬間もあるが、
その形をキープしながら踊り続ける事はあり得ないので)
そして、お互い近くで踊っているのにもかかわらず、
足を踏む事なく、早い音楽で動き続けていたこと。
(バレエでは、早い動きをする際は、
隣り合わせになるか、もしくは離れて踊るから)
更に、相手に足を絡めたり、
まるで蹴っているかのような動きなど、人の動きの限界を越えてるー!
(バレエでは、相手の足に触れる事はまず無い)
練習さえすれば、
それなりに何でも踊れる実力のあるプロのバレエダンサー達は、
皆口をあんぐりあけ、お手上げ状態でホテルに戻りました。
次の日、テアトロコロンの楽屋では、
皆口々に【アルゼンチンタンゴ凄いよ話】をして盛り上がりました。
やはり同じく皆ダンサー。
殆どの団員が、
『タンゴとは何ぞや?』
と、ジャンルは違うアルゼンチンタンゴというダンスが気になり、
それぞれタンゴショーを鑑賞しに行っていたのでした。
あれから10年。
私は何故か、トウシューズから、タンゴシューズに履き替えておりました。
無謀にも、バレリーナからタンゴダンサーになろうと悪戦苦闘している私の実話を、
どうぞお読み下さい。
アルゼンチンタンゴとクラシックバレエ パート2(タンゴへの一歩編)
子供の頃からバレエをやっていた私にとって、
爪先をまっすぐ揃えて立つ作業は、とてつもなく違和感を覚えました。
バレエの基本姿勢(爪先も膝も股関節も180度開く)から、
タンゴの立ち方(爪先も膝も股関節もまっすぐ揃える事)に変えなくてはならないなんて、天地がひっくり返る程間逆の事でした。
実際、日常生活では180度開く事のほうが有り得ない事ですが…
そして、かかとの無いペタンコのトゥシューズから、
足先の細くかかとの高いピンヒールに慣れる事。
(爪先立ちをするバレエのレッスンで酷使した足を休める為に、
日常の靴はスニーカーが多く、ピンヒールなんて未知の世界でした)
そして、バレエで言う6番ポジション(爪先を揃えて立つ)に立ったとたん、
突然注意が飛んでくる。
『バランスが悪い』
へっ?
私は今きちんと自分で立っているし、よろけていないのに。
『親指の付け根にバランスがなければ、リードが来た時に動けないよ』
そうなんです。
これがバレエとタンゴの一番大きな差なのです。
バレエは足を動かす際、動く足と反対側の軸を引き上げ、
完全に軸足にバランスを移した状態で、足を出す作業をします。
しかしタンゴは、常に両足にバランスの比重があり、
軸足のバランスも動く足に半分ついて行く。
軸足と動く足のバランスが半々になると言うことは、軸足が斜めになる。
そんな事は、バレエではタブーとされていてた為、
タンゴの軸を私の体に覚えこませるには、本当に至難の業です。
しかし、それ程難しい一歩だからこそ、
上手な人はカミナンドだけでも美しいのですね。
バレエには、歩くだけ
で見せるテクニックは殆どありません。
せいぜい曲が始まる前に歩いてスタンバイする位で、
振りと振りのつなぎには、軽いジャンプのようなステップが入っていたり、
とにかく踊りが始まってしまったら、歩く事はただの移動に過ぎません。
後ろに歩く事も、殆どありません。
【膝を揃えて歩く】
これが、バレエダンサーだった私の一番の難関かもしれませんね。
恐るべしタンゴ!
*余談ですが、私、【バレエへの一歩】という講座を開いています。
大人になってからバレエを習う人の為の講座です。
自分が大人になってからタンゴを始めてみて苦労している部分は、
初心者の気持ちを理解するために大変役立ちました。
http://www.megurogakuen.co.jp/class/01ballet/class07balletippo.html
アルゼンチンタンゴとクラシックバレエ パート3(完結編)
バレエでは散々クルクル回って来た私ですが、
タンゴで回るとなるとまたまた未知との遭遇でした。
バレエで回転する時は、基本的に足を前後大きくに開いて準備し、
アンデオール(外回り)、もしくはアンデダーン(内回り)をします。
準備の段階で膝を緩め、思い切り伸び上がった状態で摩擦を少なくして、
体重も軽くしてクルクルと回ります。
回り終わったら、ピタッとポーズをとって終了。
しかしタンゴで回る時は、割と足を揃えた状態から準備し、
膝が曲がった状態で重心を落として回るからビックリ!
でも凄く納得した事は、タンゴの回転は、独立したテクニックでは無く、
動きの途中だからこそ回転が解けた後も止まらずに動きに繋がるんですね。
バレエの場合、大抵回ったら決めのポーズが入ります。
(例外として、連続回転(グランフェッテ・ピケターン)等もありますが)
ヒーロー等、女性が男性の周りを回るなんて、勿論バレエにはありません。
これこそ、私にとってはいつ克服出来るかドキドキな課題です。
今はまだ、タンゴとバレエの違いを発見する度にカルチャーショックを受けている私ですが、バレエやってて良かった!
って思える日が来る事を信じて、一歩ずつタンゴの世界に踏み込んで行こうと思います。
2008年4月13日(日)
キリンビヤホールミロンガin馬車道にて、今年の1月よりペアを組んだ
四十八願恵太さんと、私の人生初デモンストレーションを行います。
2008年4月13日(日)
12:00~15:45
(12:00~12:30初級レッスン)
※14:30デモンストレーション
¥2500-(1ドリンク付)
キリンビヤホール馬車道店
横浜市中区常盤町4-45アートビルB1
045-671-1851
JR関内駅北口徒歩3分
地下鉄関内駅徒歩1分
みなとみらい線馬車道駅徒歩5分
アクセスはコチラ→
http://www.rkfs.co.jp/beerhall_bashamichi/access/index.html
遊びに来て下さい。
皆さんのお越しをお待ちしています!